レッスンに使うもの1
レッスン目的や内容に応じて適宜選びます。興味があるものは進んで購入および読んでください。
・楽典
まずは基本の楽譜の読み方、音符と譜面のルールを知ることから始めてください。
画像や本のタイトルをクリックすると詳しい概要が掲載されている詳細ページ amazon.co.jp へリンクします。
よくわかる楽典の教科書 (ゼロからすぐに身につく本)
小谷野謙一 (著)
初級編 入門用として
石桁 真礼生 (著), 末吉 保雄 (著), 丸田 昭三 (著), 飯田 隆 (著), 金光 威和雄 (著), 飯沼 信義 (著)
中級編 音大受験用
新版 楽典―音楽家を志す人のための
菊池 有恒 (著)
上級編 藝大、音大受験用として。ドイツ語、フランス語の楽語も載っているので藝大楽典対策に活用できます。
エッセンシャル・ディクショナリー 楽典・楽譜の書き方
トム・ゲルー (著), リンダ・ラスク (著), 西尾 洋 (監修), 元井 夏彦 (翻訳)
正しい音符・譜面の書き方を学びたい方はこちら、フィナーレ・シベリウスなどの浄書にも役立ちます。
趣味や受験以外の目的の場合は楽典などの基礎を学んだあと、ジャンルを問わず実際の曲を見ながら和声やコード進行などの楽曲分析していきます。
・和声、コード理論
和声―理論と実習 (3)
島岡 譲(著)
新しい和声──理論と聴感覚の統合
林達也(著)
作曲科受験・和声試験対策のためにこの「和声―理論と実習」 と 「新しい和声──理論と聴感覚の統合」4冊と効率良く学べる学習進行テキスト「和声の進め方」を使用します。(藝大は終了必須、他音大は4冊と同等の知識と感覚が必要になります)
作曲科受験の場合、「和声―理論と実習1、2巻」終了後、3巻の 「第1章 調設定の原理」、「第2章 借用和音の総括」、「第6章 和音の補遺」と進めていき、「第6章 和音の補遺」が終わったら、「新しい和声──理論と聴感覚の統合」と「和声―理論と実習 3巻」の課題を並行して進めていきます。
曲の形式や構造を理解するためには和声の知識が必要となります。譜面に書いていない強弱、非和声音・和声音の強弱も和声を知ると容易に読み取れるようになるため演奏家志望の方もお勧め致します。また「和声―理論と実習」巻末と「新しい和声──理論と聴感覚の統合」に載っている通奏低音の理解は楽理科・指揮科受験および音楽家として必須です。
音楽学・楽理科・指揮科などの和声試験対策には「和声―理論と実習」 1、2巻+「和声―理論と実習1巻準拠の初級Sop課題」と3巻は「第2章 借用和音の総括」、 「第6章 和音の補遺」、「第8章 偶成和音」を使用します。「第8章 偶成和音」が終わったら「新しい和声──理論と聴感覚の統合」に入ります。効率良く学べる学習進行テキスト「楽理科 指揮科 和声の進め方」も使用します。
また演奏家志望の方は「和声―理論と実習」1、2巻と3巻「和音の補遺」や「偶成和音」などの学習もお勧めしています。(1、2巻は学習効率のため使用和音、和音進行の制限が加えられているため)
受験目的の場合は、課題実施前に見ると著しく学習効果を損ねるため「和声―理論と実習」の各課題終了後に模範例をご覧ください。また受験、趣味や独学で作曲を学びたい方は調性・和音記号の簡略化をし*¹、よくピアノ(電子ピアノでも良い)で弾き分析すると和声感をつける訓練や転調の扱いを学ぶ資料としても使用できます。
(*¹ +v:などの複雑な調性記号は使わずG:,Ges:などを使用、借用和音も副属7の和音はiv度V度の和音とv度V度「ドッペルドミナント」にとどめ、他は転調記号 /B:などを使う、転調の際は記号が浮き立つように/(スラッシュ)を使用。準固有和音の記号「⚪︎IV」なども使用)
・ピアノ
理想を言えばグランドピアノが良いですが、課題の音の確認であれば「88鍵の電子ピアノ」でも大丈夫です。現在ですと、レンタルピアノスタジオも多数ありますので、必要な時に予約すると良いと思います。北村 昭先生の御茶ノ水の事務所 兼 レッスン室は電子ピアノのクラビノーバが置いてありました。
現在ですと、こういった電子ピアノがあります。
YAMAHA ヤマハ Clavinova クラビノーバ/CLP-735 B ブラックウッド調仕上げ
ヘッドホンを着用して弾くと、ピアノ本体から聞こえてくるような響きを得られる。「バイノーラルサンプリング(CFXグランド/ベーゼンドルファー)」という機能もあります。
カラーヴァリエーションもブラックウッド調、ニューダークローズウッド調、ホワイトアッシュ調、ダークウォルナット調と豊富です。
YAMAHA ヤマハ Clavinova クラビノーバ/CLP-785PE
黒鏡面艶出しでアコースティックピアノと同じようなフォルム、グランドタッチ鍵盤でグランドピアノのタッチを表現、木製(白鍵)、象牙調・黒檀調仕上げの鍵盤は生ピアノに近いです。
明解 和声法〈上巻〉―音楽を志す人々のために (音楽講座シリーズ 2)
明解 和声法〈下巻〉―音楽を志す人々のために (音楽講座シリーズ 2)
文章がとても読みやすくなっています。和声―理論と実習(芸大和声)の文章や禁則の理解が難しいという方に特にお勧め。
東京芸術大学作曲科第一次試験(和声)過去問題 (1972~
東京芸術大学作曲科受験志望の場合「和声―理論と実習 (3)」と「新しい和声──理論と聴感覚の統合」終了後実施に入ります。
・五線紙について
和声
和声―理論と実習1、2巻の範囲ならば禁則の発見や見やすさが重要なポイントとなるため和声実施で使用するノートA4サイズ12段をお勧めしています。例えばこちらなど。
過去問実施に入りましたら実際の試験に対応しやすいよう、試験等で使用される同等のB4サイズ12段五線紙を配布しています。
対位法
三声・四声実施に入りましたらB4サイズ16段を使用します。
試験等で使用される同等のB4サイズ16段を配布しています。
作曲
試験等で使用される同等のB4サイズ16段の五線紙を配布しています。
・筆記用具
楽譜は見やすさが最重要なため、使用する筆記用具は色が濃く太い0.9mmのB~2Bのシャープペンシルをお勧めしています。故障や紛失など、もしものために複数用意しておくと良いです。また、好きな色を探してみてください。
コストパフォーマンス重視なら、コクヨ 鉛筆シャープ 芯径0.9mm ダークブルー
太いグリップが好みなら、パイロット シャープペン ドクターグリップ Gスペック 0.9
ぺんてる シャープペンシル替芯 Ain替芯 シュタイン 0.9mm 2B C279-2B 【 3セット】4分音符の符頭や2分休符などが塗り潰しやすいので、ここでは2Bをお勧めしておきます。筆圧に応じて選んでみてください。
音符一個や、細かい修正に先端が細い消しゴムがあると便利です。トンボ鉛筆 MONO ホルダー消しゴム モノワンパック
そのモノワン用替え消しゴムです。トンボ鉛筆 MONO ホルダー消しゴム モノワン用替え消しゴム
・定規
小節線を等分に測り分割するためや、一気に小節線を引くための「長い定規」と、加線、ヘアピンのクレッシェンド、連桁を書くための「短い定規」があると良いです。人間の手は横の線を真っ直ぐに引きにくいためです。
長い定規
短い定規
・譜面の下敷き
和声などを実施する際はピアノ(電子ピアノでも良い)で音を確かめながら、譜面を書くことを推奨しているので、譜面台に下敷きがあると良いです。
実際の試験ではB4の五線紙を使用することが多いので、過去問の実施に入ったらB4の五線紙を推奨します。そのためA3ぐらいのカッターマットをお勧めしています。
角利 マルチクラフト カッターマット A3 (320×450×2mm) CMGB-3
・和声、コード理論の続き
380 Basses et Chants Donnes/シャラン380の和声課題集 全10巻
380 BASSES ET CHANTS DONNES VOL.01:ACCORD DES 3 SONS (1a) TEXTES
380 BASSES ET CHANTS DONNES VOL.01:ACCORD DES 3 SONS (1b) Elements de realisation
CHALLAN, Henri(著)
(1a) TEXTESが課題。(1b) Elements de realisation が作者範例を作るための解答(ヒント)で、バス課題ならばソプラノ、ソプラノ課題ならばバスと通奏低音が書いてあります。
大作曲家11人の和声法(上)モンテヴェルディからドビュッシーまで
大作曲家11人の和声法(下)モンテヴェルディからドビュッシーまで
和声法 イヴォンヌ・デポルト/アラン・ベルノー (著)永冨正之・永冨和子 (翻訳)
「和声―理論と実習」や他の和声理論では扱わなかった各時代の作曲家ごとの和声語法の学習ために。各作曲家愛用の和声。各旋法・全音音階による和声や11、13の和音の使用例など。
究極コード図鑑 (CD-ROM付き)
篠田元一 (著), 成瀬正樹 (著)
コードを調べたい、覚えたい方はこの一冊
実践コードワーク Complete 理論編 with CD
実践コードワーク Complete アレンジ編 with CD
コード理論について
かっこいいコード進行88 -THE STYLISH CHORD PROGRESSION 88 (SMFデータダウンロード対応)
かっこいいコード進行108 転調! テンション! ツーファイブ! (SMFデータダウンロード対応)
篠田 元一(著)
スグに使えるコード進行レシピ DAWユーザー必携のそのまま使えるパターン集 (CD-ROM付)
斉藤 修 (著)
コード進行を1から作るのも良いですが、こういったものを活用してアレンジするのも良いです。
ジャズ・スタンダード・セオリー ~名曲から学ぶジャズ理論の全て (CD付)
納 浩一 (著)